どうも!
ふたば商店街のバイク屋「ワタナベモータース」です。
雨が多いこの季節、バイクで外出するのも億劫なシーズンでもあります。
クルマと違って屋根がない、乗る人むき出し。
・・・まぁそれが風を体感できるバイクの魅力でもあるのですが。
雨雲を見上げながら、昔、屋根付きのスクーターに乗った人がいた事を思い出し、
調べてみると・・ ありました。
ホンダ キャビーナ
1994年、量産車として世界初の屋根付き2輪車として発売されたスクーターです。
クルマでいうところのフロントガラスには電動ウォッシャー付きワイパーを装備。
雨の日の走行でもクリアな視界を得られるようになっていました。
50CCと90CCのモデルがあり、
学生時代のバイト先の社員 ヤマダさん(仮名)がキャビーナの90CCモデルに乗っていました。
キャビーナを生ではじめて見たとき、スクーターに屋根がついていることに驚きましたが、
もっと驚いたのはシート下の収納スペース。
通常の50CCスクーターの2倍となる36リットルの大容量で、
ヤマダさんは折り畳みの釣竿や網、釣り道具を シート下に いつも入れていて
出勤前や仕事終わりに そのままキャビーナで釣りに行ってました。
「雨に濡れないから良いですね」と言ったら
「屋根はあるけど横は何も無いから、対向車が刎ねあげる水しぶきはバッチリかかるよ」と返されました。
バイクのウィークポイントを突いたヒット商品になるかと思えば、
・屋根が付いているので車重がかさみ、フットワークが軽くなかったこと、
・当時からピザや弁当の宅配で屋根付き3輪車が普及していたこともあって、
登場から6年後 2000年に生産終了となりました。
雨がよく降る季節になると思い出す、釣り好きヤマダさんと愛車キャビーナ。元気かな。