ふたば商店街にある中古レコードショップMusicJungeの店長Kayでございます。
数多くのビジュアル系バンドに多大なる影響を与え、ビジュアル系の元祖とも言われているバンドDEAD ENDをご紹介しようと思っております。
実は彼らがメジャーデビュー前にインディーズでリリースしたアルバム「DEAD LINE」は本当に名盤で、私も学生時代に持っていたんですが、阪神淡路大震災の時に神戸に住んでいた私は泣く泣くそのレコードを掘り出すことを諦めて大阪に避難しました。
特にアナログ盤は中古市場で非常に高値で取引されています。再販が出ているのですが、再販版も少しプレミアがついてたりします。
さて、じゃぁ〜DEAD ENDというバンドはどんなバンドなのか。
1984年に結成されていますが、この頃のジャパメタシーンは本当にメンバーの入れ替わりが激しくて、DEAD ENDもご多聞に洩れず結成当時は何人か出たり入ったりがあります。
しかしなが、もともと関西でも有名のバンドに所属していたメンバーが多かったため結成当時から非常に注目を集めていました。
86年には先ほどお話にも出ましたがインディーズレーベルから「DEAD LINE」をリリース。
当時は今みたいに販売網も確立していた無かったから、街のレコード屋さんにメンバーがお願いしておいてもらったり、ライブ会場での手うりが中心だったようですが、なんとそんな状態で2万枚のセールスを記録しました。(もちろんネット販売なんかない時代でしたからね〜)
その後、1987年にはアルバム「GHOST OF ROMANCE」でメジャーデビューします。
ビジュアルももちろん奇抜でしたが、歌詞がとにかく猟奇的なものが多く「泣き叫ぶ鬼の串刺し!」みたいな歌詞が非常に印象に残ってます。
後のビジュアル系と言われるバンドで、ビジュアルから入るバンド、サウンドに影響を受けたバンド、歌詞の世界観に影響を受けたバンド様々ですが、
2013年にはDEAD ENDのトリビュートアルバムがリリースされるんですが、参加アーティストがこれまたすごい。
L’Arc〜en〜CielのHydeさんとかルナシーの河村隆一さん、黒夢の清美さん、ルナシーのドラム真矢さん、あのマーティ・フリードマンも参加しているしラクリマクリスティのメンバーやジャンヌ・ダ・ルクのメンバーなどなど本当にたくさんのアーティストに影響を与えていたんだということがわかります。
Vo.のモーリーの還暦を祝うイベントにはHydeさんや清春さんも参加されています。
こんなすごいバンドが関西から80年代に登場しているんです。当時ジャパメタの世界では西高東低なんて言われていたりもしました。
この頃の関西のメタルシーンはラウドネスを筆頭に、アースシェイカー、マリノ、44マグナム、デッドエンド、プレゼンス、テラローザなど素晴らしいバンドを輩出していましたからね〜
もちろん関東にもカッコイイバンドはたくさんいましたよ。Vow Wowと筆頭にアンセム、リアクション、サブラベルズなどなど
北海道にはフラットバッカーというバンドがいて、Kissのジーン・シモンズに見出されてアメリカで「E.Z.O.」という名前でデビューしたり、
元聖飢魔IIのギターの大橋さんが単身アメリカに渡りCats In Bootsというバンドでデビューしたり、日本を飛び出すアーティストもいた時代でした。
今回はそんな中、日本で多大なる影響を残し続けたバンドDead Endをピックアップしてみました。
VOモリーの歌い上げるおどろおどろしくも耽美なさ世界観
GのYOUが奏でるクラシカルな響きをおちながら激しいギターサウンド
Baのクレイジー・クールジョーの地を這うようなベースライン
ドラムの湊のテクニカルなドラミング
ぜひ堪能してください。