みなさんご機嫌いかがでしょうかふたば商店街にあります中古レコードショップ店長のKayでございます。
大変な災害や事故でスタートしました2024年も一月が経ちました。
災害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、一刻も早く日常が取り戻せることをお祈りしております。
私も阪神淡路大震災で被災した者です。住むところもなくなり、レコードやCDも持ち出せず途方に暮れた経験があります。
それでもたくさんの人に助けてもらい、今もこうして生きています。
これまでの人生で音楽に助けられたことが幾度もありました。
傷つき、、疲弊した心を癒す力が音楽にはあるとずっと信じています。
少しでも明るい気分になっていただけたらと思い、今回は素晴らしい音楽が、違う形の別の素晴らしさを持った音楽に生まれ変わるというお話をいたします。
放送では時間の関係上、だいぶ大雑把な説明になりましたが、Remixすることにより違うジャンルのものに生まれ変わることがあるといお話をしました。
BGMで聴いていただいたスローバラードChaka Khanの「Through The Fire」がGTSがMIXするとHouse Mixになったり。
聴き比べると違いがよくわかりますよね。どっちもかっこいい!
全く別のものが生まれることもあります。
放送でも少し触れましたが、1960年代後半ジャマイカのダンスホール文化から生まれたと言われていますが、本格的に始まったのは1970年代中盤のDISCO全盛期なんです。
当時のDJはお客さんを踊らせるためにサビや盛り上がるところをなん度も流す当ことを手動でやっていました。
(同じレコードの2枚がけと言われる手法です、)
そんな中で、最初からDJが使いやすい形の曲が収録されたレコードが公式に発売されるようになります。
当時はこれがいわゆる12インチシングルと言われるものです。当店にもいっぱいありますよ。
だから当時は全く違う楽曲に生まれ変わるというよりも、サビが増えるとか、間奏が長くなるなどのエディットと言われる手法がメインでした。
今のように全く違うジャンルに生まれ変わるようなRemixはおそらく80年代以降になると思われます。
特にHouseのジャンルにはDJをしながらRemixを手がける人が増えてきます。
デビッド・モラレスやジュニア・ヴァスケス、マスター・アット・ワークなどなど数え出したらキリがないぐらいのクリエイターが90年代には生まれます。
もちろん日本人のクリエイターもたくさん生まれました。
富家哲さん、FPM(Fantastic Plastic Machine)瀧澤賢太郎さんなどなど・・・こちらも数え切れないぐらい・・・
12月にご紹介したDance⭐︎ManもあるyoutubeでJpopのMixやってますよね。
こうして、みなさんの大好きな曲がいろんな形に生まれ変わったものを探してみるのも面白いかもしれません。
もちろん好き嫌いはあると思いますが、それぞれのクリエイターの独自の解釈が見える音楽制作手法にも注目してみてください。
上の写真はGTSがRemixした松原みきさんの「真夜中のドア〜Stay With Me〜」の12インチです。