新年明けましておめでとうございます。
ふたば商店街にある中古レコードショップMusicJungleの店長Kayでございます。
先月も訃報からお伝えしたのですが、新年初めのMusicJungleも訃報からスタートします。
残念です。
昨年11月3日クインシージョーンズがお亡くなりになったというニュースが飛び込んできました。
または一人Kayの憧れのスターが本物のお星様になってしまいました。
若い方にとってはあまり馴染みのない人物かもしれませんが、Kayと同世代のかたにとっては、今BGMにかかっている「アイアンサイド」という曲を聞くと「新聞によりますと・・・」というナレーションが聞こえてくるんじゃないかと思います。
私が子供の頃「ウィークエンダー」というちょっぴりエッチなニュース情報番組がありまして、このアイアンサイドが流れて「新聞によりますと・・・」というナレーションで事件の概要が伝えられ、その後にレポーターが詳しく事件の内容を伝えるという方式でした。その時のレポーターを務めていたのが若かりし頃の泉ピン子さんや桂ざこば師匠(当時は桂朝丸さんと名乗っておられました。)だったりしたんですね〜
若い方はダウンタウンDXでジングル的に使われていたからもしかしたら耳にしたことあるかもしれません。
元々はアメリカのテレビドラマの主題歌なんですが、クインシー・ジョーンズが手がけた曲なんです。
クインシー・ジョーンズはトランペッターとし活動をしていましたが、バークリー音楽大学を卒業後参加したライオネル・ハンプトン楽団に参加したところでアレンジャーとしての才能を見出されました。
後にみなさんご存知のマイケル・ジャクソンのアルバム「オフ・ザ・ウォール」「スリラー」
「バッド」の三作品のプロデューサーとしても有名です。
特に「スリラー」は世界で最も売れたアルバムとしてギネスにも認定されています。
まぁ〜世界的に有名なミュージシャンが多数参加しているアルバムなので。売れてもらわないとペイできなかったんじゃないかな?なんて心配してしまうぐらいすごいミュージシャンが参加しています。
ポールマッカートニーやTOTOのスティーブ・ルカサーやお亡くなりになっておりますがスーパーギタリスト、エディー・ヴァンヘイレンなどなど・・・すごいですね〜
もちろんアルバムだけじゃなく彼のステージに対するこだわりやダンスに対するこだわりも重要だったとは思いますが・・・
ともかくこのクインシー・ジョーンズが関わったマイケルのアルバムが彼を不動のキング・オブ・ポップスの座に就かせたと言ってもいいぐらいです。
80年代はそのほかにも世界で最も有名な曲の一つと言えるでしょう「We Are The World」も彼が手掛けています。
その後、80年代後半から90年代にかけては自身のアルバムに多くのミュージシャンに参加してもらっていて、これもまた聞き応えのあるアルバムに仕上がっています。
例えば89年リリースの「Back on The Block」アイス・Tやクールモーディといったラッパーやレイチャールズやチャカ・カーンといったベテランシンガーなど多数彼を慕って参加しています。
95年にリリースされたアルバム「Q’s Jook Joint」でもスティービー・ワンダー、タミヤ、ブランディー、Heavy D、などなど数多くにミュージシャンが参加しております。
このようにたくさんのアーティストがクインシーのことを偉大なミュージシャンであり偉大なプロデュサーとしリスペクトし、そして彼の人柄を皆が愛している問うことが現れているんじゃないかと思います。
2008年にクインシー・ジョーンズ75歳の誕生日を記念して行われたスペシャルコンサートではクインシーの生み出した楽曲をハービー・ハンコック、ジョー・サンプル、スティービー・ワンダー、パティー・オースティン、チャカ・カーンほか、ジャズ・フュージョン畑を中心に豪華な顔ぶれが演奏するというすごいイベントが開催されています。
この模様はブルーレイでも販売されています。この映像を見るだけでも彼の凄さを理解して抱けるんじゃないかな。