どうも!
ふたば商店街のバイク屋「ワタナベモータース」です。
このコーナーでは毎回 様々な名車・珍車なバイクをご紹介させていただいております。
今夜は、1980年代【2スト・レーサーレプリカブーム】を牽引した一台
「ヤマハTZR250」をご紹介しました。
1980年代、「GP」と呼ばれる二輪ロードレース選手権が盛り上がっている中、
メーカーのワークスカラーに似せた大きなカウル、
レーサー譲りのメカニズムを持つパワフルなエンジン、
コーナーリング性能を極限にまで高めた足回り・・
そんなレーサー顔負けの装備を持ちながら、公道を堂々と走れる証・ナンバーが付いた
モデルの登場は、レース好きなライダー達を熱狂させました。
これがいわゆる「レーサーレプリカブーム」です。
このブームの中、1986年に登場したのが ヤマハ TZR250。
![](https://nasanchi.com/wp-content/uploads/2021/04/yamahatzr250-300x165.jpeg)
市販レーサーモデルTZ250と並行して開発した事で、
アルミ製デルタボックスフレームに並列2気筒のエンジン、大型のディスクブレーキ等を
搭載し、「速く・乗りやすく軽量スリムコンパクトでスタイルもレーサーそのもの」
という完成度に大ヒット。
他のメーカーは打倒TZRと ホンダ NSR250など NEWモデルを発売。
2スト レーサーレプリカブームは 絶頂期を迎えます。
その後もTZR250は・・・
89年に 前方に吸気装置、後方に排気装置というエンジンレイアウトを採用。
91年に 並列2気筒からV型2気筒エンジンに変更。
95年に レーサー TZの部品を流用できる最終型「TZR250SPR」を発売。
2000年に行われた鈴鹿SP4時間耐久レースで見事優勝しました。
「より速く。よりレーシーに。」と開発を進めていったTZR250や
他のレーサーレプリカマシンですが、
レーサー志向が高すぎて日常的には扱いずらく、
次第に飾り気のないネイキッドマシンや、
普段使いの良いビッグスクーターに人気を奪われていきます。
そして99年度の排ガス規制により2ストロークエンジン車は絶滅に追い込まれ
TZR250も生産を終了。2スト・レーサーレプリカブームは完全なる終焉を迎えました。
培った技術が活かされた後輩の登場ブームに、TZR250もきっと喜んでいることでしょう。
![](https://nasanchi.com/wp-content/uploads/2017/09/f98c0790b1c1e713608571ed5e742322-257x300.png)