日本を代表するハードロックバンドLoudnessの前身バンドということで以前、レイジーをご紹介しました。
Loudnessが日本を代表するハードロックバンドであるというのはRockファンであれば異論のないところでしょう。
実は同時期に海外進出を果たした日本のハードロックバンドがありました。それが今回ご紹介いたしましたVowwowなんですね。
元々このVowwowはBowwowという名でスタートしますが、1984年にボーカルの人見元基さんとキーボードの厚見玲衣さんの二人が参加した時点でVowwowに名前を変更しております。
海外進出するにあたりBowwowは英語表記の犬の鳴き声になるというのも改名の一つの原因になったとかならなかったとか・・・
放送でも言いましたが、84年以降のVowwowは人見元基さんのワイルドで、聖域の広い声と厚見玲衣さんのシンフォニックで大胆かつ繊細なキーボードと山本恭司さんのテクニカルなギター、新見さんのタイトなドラミングを武器に素晴らしい楽曲の数々を生み出して行きます。
まぁ〜ブリティッシュ系王道様式美ハードロックバンドと成長するわけです。
メロディアスであり、重厚感があり、各パートの圧倒的な表現力。
個人的には当時、人見さんのボーカルにやられてしまったわけですよ。
86年には拠点を英国に移します。
ヨーロッパでの活動は最初からうまく行ったわけではなかったようですが、圧倒的なパフォーマンスを見せつけ徐々にオーディエンスから支持され、セールスも伸びて行きます。
89年にはAL「HELTER SKELTER」が全英チャート75位を記録。(この順位が高いかどうかは非常に意見が分かれるところですが・・・)
この頃、メンバーの中には「俺たちヨーロッパでなんかできることやりきったよね〜」的な空気が流れていたということですが、
1990年にアメリカ進出を狙って作ったアルバム「MOUNTAIN TOP」ですが、自信作にも関わらずアメリカレコード会社と契約には至らず、
同年末に解散を発表することになります。
Vowwow解散後ボーカルの人見元基さんは東京外国語大学卒業ということもあり、高校の英語教師をやっていたりもします。
ギターの山本恭司さんはBowwowの名義で活動したりしております。
この頃からでしょうかBowwow=山本恭司のイメージになったのは・・・
ただ私にとってVowwowはやはり人見元基の声域が広くワイルで圧倒的な声量と歌唱力、そして厚見玲衣のシンフォニックで大胆かつ繊細な表現力のキーボドなのです。
日曜日の朝の情報番組のスポーツコーナーでBGMとして使われているのを聞いて胸が躍りました。
昨年5月ドラムの新見さんが癌のためお亡くなりになった事は山本恭司さんのSNSで私はしりました。
今年6月29日と30日に川崎のクラブチッタにて山本恭司・人見元基・厚見玲衣のメンバーにサポートメンバーを加え、VOWWOWデビュー40周年 新見さんの一周忌追悼ライブが行われます。
これは往年のファンにとってはたまらないイベントとなりそうです。